ドイツまちづくりQ&A 太陽光発電の設置義務化 |
---|
2022年12月に、東京都が新築戸建てへの太陽光パネル設置を義務化する条例を可決しましたが、その際の参考資料に、ドイツについても紹介され(「Q16 海外諸都市・国内自治体の動向について」です)、16州のうち7州が太陽光義務化を導入していると説明されていました。ドイツの太陽光発電について少しずつ情報を集めていたので、設置義務の面からまとめてみることにしました。
|
北側住宅への日影に配慮したヴァイプリンゲンの住宅。当日は珍しく雪が積もっていた。 |
Google Mapでヴァイプリンゲンの太陽光発電設備を探してみました。Bプラン地区毎なので、太陽光パネルは比較的狭い範囲にまとまっていました。 | |
集合住宅の平屋根に置かれた例です。 | |
こちらは勾配のある切妻屋根です。南西向きの屋根を中心に設置されています。 |
フライブルクのヴォバーン団地にある太陽光パネルを載せた建物。(2005年撮影) | |
団地入口のソーラーガレージを南側から眺めています。わかりにくいかも知れませんが、屋上にソーラーパネルが並んでいます。 | |
道路反対側のプラスエネルギーハウス。これは第1期として建設されたテラスハウス10棟を、中央の通路から見た光景です。 |
新築住宅 | 新築非居住建物 | 改修屋根 | 駐車場 | 根拠法 | |
---|---|---|---|---|---|
BW州(2020年) | × | ○ | × | ○(75台) | 気候保護法 |
BW州(2021年) | ○ | ○ | ○ | ○(35台) | 〃 |
NRW州(2021年) | × | × | × | ○(35台) | 州建築法 |
ベルリン(2021年) | ○ | ○ | ○ | × | ソーラー法 |
2008年6月20日 | 市議会がソーラー条例を可決し、10月1日の施行を予定 |
2008年10月2日 | 監督する州のギーセン行政管区が、条例を取り消す |
2008年10月22日 | 市が条例を取り消した行政管区をギーセン行政裁判所に提訴 |
2009年10月30日 | 裁判所で裁判長が和解を勧告し、市と行政管区で議論が始まる |
2010年2月5日 | まとまった和解の文書に、市と行政管区の署名が揃う |
2010年3月18日 | ヘッセン州が和解に同意しないと決め、裁判手続きが再開へ |
2010年5月12日 | ギーセン行政裁判所が、条例は無効だという判断を示す |
2010年6月15日 | 州が州議会に、第81条2項の削除を含む州建築法改正案を提案 |
2010年10月29日 | 市が、判決の検討をもとに修正を加えた内容で新条例を議決 |
2010年11月16日 | 市が新条例を公布、翌日に施行される |
2010年11月18日 | ヘッセン州議会が州建築法改正案を可決 |
2010年11月25日 | 州が州建築法改正を公布、翌日に施行され第81条2項が消える |