ドイツまちづくりQ&A 自治体レベルの住民投票 |
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わが国には、開発や環境をめぐって住民投票を要求する動きがあります。ドイツでは、連邦、州、自治体(市町村)の3段階とも、一定の有権者による直接投票制度がありますが、自治体レベルの直接参加は、長らくバーデン・ヴュルテンベルク州に限られていました。ところが、1990年代に入り、自治体レベルで住民投票制度が急激に連邦全土に拡大し、まちづくりに関係する問題も取り上げられてきています。状況を見ていると、住民投票が住民参加として最も優れた方式だとも言えませんが、そのマイナスを補うヒントを垣間見ることができるかもしれません。
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FプランとBプランの策定、変更、補充、廃止は、公的及び私的な利益を互いに比較考量し、提出された異議について決定を行う行政手続であるため、住民投票から除外されるべきである。このようなことは、住民投票による決定では考えられない。この決定の複雑さのため、「はい」と「いいえ」で回答する形式である住民投票の対象にうまくすることができない。さらに、法律は、このために公的に(早期の)住民参加を予定している。Bプランの決定(例:Bプラン○○を告示する)は複雑な考量を含んでいるため、これを住民投票の対象とすることは、内容的にも許されないであろう。